木造の一戸建て住宅の維持管理について一般的な事を述べてみたいと思います。皆様はご新居が完成して新しい生活が始まっている訳ですが、冒頭から恐縮ですが新生活の始まりは住宅にとっては劣化の始まりという事です。日々の生活の中で是非に観察眼を持って暮らして頂いて維持管理に努めて長く良好な状態で住んで頂きたいと願っています。
以下に思いつくまま基本的な事柄について述べてみましたので参考になれば幸いです。
その1:定期的に点検を致しましょう。
これは、工務店側の定期点検を上手に利用する事は勿論ですが、皆様も生活者として日々の暮らしの中で観察眼を持って下さい。休日を利用して我が家の外廻り(基礎、外壁及び屋根等)をぐるりと観て廻る事は是非にやって頂きたいと思っています。基礎、外壁のクラックが発生しておりませんか。そして、床下に潜って見る事が出来ればさらによい事です。床下では基礎のクラック、断熱材の脱落、水漏れ等は誰でも判ります。家の中は日常の暮らしの中で気が付く事は多いですが、外部廻りと床下はご自身で「積極的な意思」を持たないとできないものです。特に昨今は地震が多いですが、災害をきっかけにする事も大変によい事だと思います。
その2:不具合、また気になる事があったら早めに対応致しましょう。
点検の結果で不具合がある場合は早めに補修工事等の対応をする事です。また日々の生活の中で「気になる事」がある場合も同様に早めに工務店さんに伝えて状況を見て貰うことです。多忙な日々の中ですので、つい後回しに成り勝ちですが早期発見・早期治療が大切です。この辺りの感覚は健康診断と全く同じです。
その3:契約関係の書類一式、確認済証と検査済証等の公的機関の書類、及び設計図面も同様に一括して大切に保管しておきましょう。また住宅性能評価を受けている場合はその評価書も大切な書類です。設計図面とは「確認申請時に添付した図面」、「基礎及び上部構造の構造関係の図面」、また「設備関係の図面」等々です。「地盤調査及び地盤改良の資料」等も合わせて一緒に整理保管しておく事が大切です。
その4:住宅の点検結果やリフォームまた補修工事を行なった際の記録を整理保管しておきましょう。その時の図面、工事契約書等の関連書類、工事箇所の写真(事前と事後)等、また設備関連の部品交換等も記録しておくと大変に便利です。これらの事は将来に中古物件としての価値を判断する際の有効な資料となります。
リフォームする際にも構造の詳細が判る図面があると大変に便利です。また将来、住宅を売りに出す時にも書類情報、図面情報及び建物の点検補修等の履歴が整っていますと、次に購入を希望する人への維持管理の信頼度は増す事になり良い結果に結びつくことになります。中古物件の購入希望者から契約前の調査として同行依頼される事も多いのですが、意外なことに関係書類、設計図面等が散逸してしまって見せて頂けない事が多く残念に思っています。 |