不動産調査日記by横浜不動産鑑定
No.027
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マンションとmansion
by 亀田 信昭

 今では、マンションに住むことが一般的となり高価ではあるが若い人達でも割合簡単に購入できる良い時代になりました。

 マンションという言葉の本来の意味は 大邸宅とか館(やかた)ということだそうです。この種の集合住宅の呼称としては、建築基準法の中では、共同住宅という表現で分類されていますが、直接的な表現で語感に雰囲気がないですね。
 同義語としては、レジデンス、シャトー、etc、そして一般的にはアパート、コーポ、ハイツ等々。何故かこの国では外来系の言葉で表現する事が多いですね。

 集合住宅の形式としては、古くは同潤会のアパート(原宿の表参道にあった有名なアパート)そして、住宅公団のいわゆる団地という集合住宅の形式を経て、その団地とは一味違う差別化と多少の高級なニュアンスを込めて民間ベースで「マンション」が出現したように聞いています。当時マンションに住むことは、その人のステータスをある程度満足させる事が出来たようで、庶民感覚としては「ちょっと羨ましい」ものだったようです。

 現在、私たちのマンションの多くは決して大邸宅ではありませんし、本来意味するところのマンションとの実態に多少のギャップを感じますが、この種のことは他にもいくらでもあって「マンション」と「mansion」は違うものと割り切って考える必要があるのでしょう。
 ただし、外国旅行等で「私はマンションに住んでいます」という表現は相手に誤解を与える可能性があり避けたほうが良いのかも知れません。

 バブル期の頃に「億ション」という言葉がありましたが、マンションは億でもなく、千でもなく頑張れば何とか手が届きそうなお金の単位にも似た響きと、そして語感も良かったのでしょう。今ではすっかり定着して何の違和感もなく日本語になった感があります。
 この呼称には誰か仕掛人がいたはずですが、庶民の生活感覚を正確に掴んでいてネーミングとしては大成功だったと言う事になります。

 今もマンションの建設は盛んに続いておりますが、ひと頃より品質、性能ともに良くなっている事は事実ですが、まだまだ 日々検査の中で商品として首を傾げたくなるマンションが多々あるのもこれまた事実なのです。
 供給側の都合のみが優先されて成り立っている現実の中、住み手側である私たちは需要者としての権利を公正に正しく行使したいものです。

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