不動産調査日記by横浜不動産鑑定
No.011
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あとかたづけ
by守田 実

 場所は内緒ですが、 ちょうど時期を同じくして戸建住宅の建築が始まりました。

 2棟のうち、1棟は住宅メーカーの建物。残りの1棟は建売住宅。もともと全て建売予定でしたが、なかなか売れないので一区画は建築条件なしで土地のみを売ったようです。

 崖を造成したもので相当の造成費がかかった模様。売り始めは昨年の11月頃、土地・建物の総額で58,000千円でしたが、最後に売れたのが43,800千円ぐらいだったと思います。

 ところで、この隣接する2棟の建物。興味深いことがあります。

 今年は台風が多く上陸しました。雨の日も多かったと思いますが。

 工事日程の関係か、Aの現場は雨天に基礎の生コンを打っていました。ベタ基礎ですが殆ど根切りもせず、捨てコンもない状態。ドロドロ。

 Bの現場は晴天の日を選んで生コンを打っていました。こちらは布基礎ですが床下に割栗石を敷固めし、その上から捨てコンを打ち、防湿シートを敷き、さらに土間コンを流し込んでいました。基礎の天端には養生を施して作業終了。建て方工事はコンクリートの強度がでてくる期間を十分空けて始めました。
 基礎ひとつをとってもこれだけの違い。

 いずれの建物も木造在来工法ですが、搬入した材料の養生の違いからA現場の柱は水を吸ってやや変色しています。足場の周りに養生シートも無くA現場は危険です。屋根を葺くときにもA現場の職人さんは、土足のまま平気で作業していました。

 お客様の大事な建物という気持ちが現場の一人一人の心になければ、良いものができるわけがありません。

 家を建てる前にはその施工業者さんの工事現場を抜き打ちで見学することをお勧めします。

 良い現場は、空き缶やタバコの吸殻は落ちていません。足場には養生がされています。簡易トイレが無い現場はもってのほか。部材に養生がされています。整理整頓されていて全体的に現場が綺麗です。

 自分の目で確かめて「大事に工事しているな」と感じられるなら大丈夫だと思います。

 私はAのような現場を見る度に、なんだか悲しい気持ちになります
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